体外受精~胚移植について~ – 天使のたまご

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2019.10.23

妊活

体外受精~胚移植について~

本日は、体外受精の胚移植についてお話しします。

体外受精の流れは大きく分けて5つのステップに分けられます。

①排卵誘発

質のいい卵子を回収するために排卵誘発剤(飲み薬や注射薬)を使って卵胞を育てていきます。

質の良い卵をできるだけ多く採ることが大切です

この時期は採卵する前に排卵がしてしまわないようにお薬で排卵を抑制することもあります。

採卵

排卵直前の成熟した卵子を採取します。超音波を見ながら採卵針で腟壁から卵巣に向けて刺し卵胞から卵胞液ごと卵子を回収します。

受精

採取した卵子をピックアップし培養液に移し受精を行います。

シャーレ上で卵子と精子を出会わせる方法を体外受精

顕微鏡下で細いガラス管を用いて精子を卵子に注入し受精させる方法を顕微授精

2通りの受精方法があり、精子の形状や運動率、卵子の状態、過去の治療歴などから受精方法が決められます。

④胚培養

精子と卵子の受精を確認したのち、受精卵を培養液の中で更に分割を進行させます。

受精卵は細胞分裂を開始すると「」と呼ばれるようになります。

採卵から2日目で4分割(受精卵の細胞が4つ以上)、3日で8分割、5〜6日目にはたくさん分割した胚盤胞に発育します。

⑤移植

体外受精から胚を子宮腔内まで移植するまでの過程を体外受精胚移植といいます。

主に、3日目に8細胞期の胚を移植する「初期胚移植」と、

5〜6日目の胚盤胞期の胚を移植する「胚盤胞移植」があります。

胚盤胞移植は、初期胚移植より妊娠率が高いと言われていますが、胚盤胞まで育たない場合もあります。

また、採卵した生理周期に戻す新鮮胚移植

一度凍結した胚を戻す凍結胚移植などがあります。

採卵した周期では排卵誘発剤などの影響により、女性ホルモンや黄体ホルモンの値が上昇し、着床環境が十分に整わない可能性があるため、翌周期に移植するケースも増えているようです。

移植後は着床率を高めるため、黄体ホルモンの補充療法を行い、約2週間後が妊娠判定となります。

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以上新宿院から五味がお送りいたしました。