2021.12.08
冷え性はさまざまな原因から手足の血流が悪くなることによって起こると言われております。
特に産後は妊娠中からのお身体の変化や産後のホルモンバランスの乱れにより、冷えを感じやすくなります。
日に日に寒くなるこの時期を乗り越えるために、冷え性の原因と対策についてご紹介いたします。
出産後の骨盤の広がりや、骨盤が歪んだ状態でいることで下半身の血行が悪くなり、冷えを感じやすくなります。
また、歪みによって骨盤周りの筋肉が硬くなることで代謝が下がり、温まりにくいお身体になってしまいます。
妊娠されますと、赤ちゃんを守るためや産後のエネルギーを蓄えるために皮下脂肪が増え、ふっくらとした身体つきになります。
脂肪は筋肉と違って、一度冷えると温まりにくい性質があるため冷えの原因になります。
妊娠中のつわりや大きくなったお腹の影響で運動不足になることにより、筋肉量が低下します。
筋肉はお身体の熱を作る働きがあるので、筋肉量が減ることによりお身体をうまく温めることができなくなっていると考えられます。
自律神経の働きは血管を拡げたり縮めたりすることで体温調節の役割も担っております。
ストレスなどで常にお身体が緊張状態となると血管は縮まり、血流が悪くなるため冷えを感じやすくなります。
子宮口がまだ開いている時期の産後3〜4週間は細菌感染などのリスクから湯船に浸かれないため、しっかりとお身体を温めることができず、冷えを感じやすくなります。
産後1ヶ月健診でお医者さまから湯船に浸かってもよいと言われたらなるべく湯船に浸かってお身体を温めるようにしましょう。
(参照:横浜血管クリニック 冷え性外来)
血管が細い方や、脂質異常症で血液がドロドロなどの血行が悪い方に起こりやすく、手足の先まで血液が行きわたらなくなっているタイプの冷え症です。
冷えのある手足だけを温めてもなかなか症状は改善しません。
お腹や腰などを温め、お身体全体に熱がいきわたるようにしてみましょう。
自律神経の乱れにより手足の末端の血管が収縮できなくなり、内臓に血液を集められなくなるため内臓が冷えてしまうタイプの冷え性です。
ストレスとの関連が深い冷え症と言われており、 このタイプは手足は温かいことが多いのですが、お腹を下しやすくなったり、風邪をひきやすくなったりなどの症状が出ることがございます。
お身体を温める食べ物をとることで内臓の冷えを予防することができます。
体の歪み、特に骨盤の歪みが原因で下半身が血行不良となって冷えが起こるタイプです。
できるだけ正しい姿勢を保ち、骨盤の歪みを整えることで下半身の血行を促進することができます。また、運動や入浴などで代謝をよくすることで冷えを予防することができます。
基礎代謝が低いため体温も低下し、お身体全体が冷えているタイプです。
免疫力も低下している状態なので身体がだるい、風邪をひきやすい、お腹が痛くなりやすいなどの症状が現れます。
手足はそれほど冷えを感じないケースもよくあるため、冷え性という自覚がない方が多いのが特徴です。
(参照:アキ循環器・血管外科クリニック)
お身体の冷えを改善するためには、運動が有効です。筋肉を動かすことで筋肉がポンプの役割となりお身体の末端まで血流を促し、代謝がアップします。そのことにより血行不良による手足の冷が改善し、お身体が温まります。
ふくらはぎの筋肉は足先の血液を心臓に送り出すポンプの役割を果たしております。
歯を磨いているときやキッチンに立っているときに、実践することで温まるだけではなく、ふくらはぎの引き締め効果もあります。
手が冷えていると、大きく動かすことが減ってしまいがちに。グーパーとゆっくり動かすだけで手先の血流が促され、温まってきます。
座っているときや、立っているときでも手軽に行うことが出来るのでぜひお試しください。
お身体の冷えを和らげるには、身体の中に取り入れる日々の食事や飲み物が重要となります。
健康に良いからといって、お身体を冷やす原因となる緑黄色野菜のサラダなどを中心とした食生活を繰り返していると、知らず知らずの内に冷えの原因となっている場合がございます。
寒い時には温かいものを口に入れたくなりますが、温かい食べ物や飲み物でも、お身体を冷やしてしまう食べ物などがございます。
身体を温めるもの・冷やすものを正しく見分けて、冷え対策に役立てましょう。
身体を温める食品
生姜、ネギ、ニンニク、梅干し黒焼きなど
身体を温めサラサラ血液にする食品
根菜類(こんにゃく、ごぼう、人参、山芋、蓮根)、自然塩、塩辛い加工品(味噌、醤油、梅干し、たくあん)
※身体を温めるがドロドロ血液になる食品
羊肉、豚肉、鶏肉、ハム、卵、チーズ、ソーセージ、貝類、赤身の魚、精製塩
やや身体を冷やし血液をサラサラにする食品
果物(日本産)、種子、ナッツ、緑黄色野菜、海藻類
血液をサラサラにするが身体を冷やす食品
トロピカルフルーツ、大豆、豆腐、豆乳、お茶、コーヒー、お酢、ナス科の野菜
※身体を冷やしドロドロ血液の元になるもの
合成甘味料、食品添加物、砂糖、香辛料、刺激のある飲み物、スナック菓子、チョコレート、牛乳、アイスクリーム、ご飯、パン、うどん、精製油
お身体が冷えているときには、温める特性を持つ食材を食べ、身体の内側から温めていきましょう。
【場所】
人差し指と親指の合流するところからやや人差し指のくぼんでいる押してみてズーンとするようなお痛みがあるところ
【効果】
手足の冷えの改善に効果があるだけでなく、歯の痛みや肩こりにも効果がございます。
【場所】
首を前に曲げたとき、首の後ろと背中の付け根の間に大きく飛び出た骨のすぐ下
【効果】
全身を温めてくれる作用があり、首肩こりにも効果がございます。産後1ヶ月頃までは湯船につかることが出来ないと思いますので、シャワーを当てて温めるだけでも効果がありますのでぜひ行ってみてください。
【場所】
内くるぶしの指4本分上で、骨の際
【効果】
下半身の冷え・むくみ・生理痛・更年期障害など女性にとってとても効果が期待できるツボなのでぜひ使ってみてください。
【場所】
足の裏の土踏まずのやや上の中央部、足の指を曲げたときに凹んだところ
【効果】
冷えやむくみの改善だけではなく、筋肉疲労の回復にもよく効くツボです。足がむくんだり、疲れてしまった時は、湧泉を温めてみてください。
(参照:体を温めるツボ)
つわりやむくみ、肩こり・腰痛などのお身体のケアだけでなく、冷えに対しても施術を行うことが可能でございます。
お身体の冷えに対してはお灸がとても効果的で、お灸をすえることでお身体が温まるため血行が良くなり、血液の働きが盛んになります。
血行が良くなることで肩こりや腰痛が改善されることが期待されております。
また、血液の老廃物を運ぶ力が活発になるため、むくみや筋肉痛にも効果があります。
お身体の冷えからくるむくみや肩こりなどの症状についてお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度天使のたまごにご来院くださいませ。
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冷えは万病の元とも言われておりますので、できることから対策をして寒い冬を乗り切りましょう。