2020.04.07
妊娠中の胸に感じる張りや乳首のチクチク、ズキズキした痛みは、生理前に分泌される『黄体ホルモン(プロゲステロン)』というホルモンの働きによって起こるものです。
妊娠初期も引き続きたくさん黄体ホルモンは分泌されるので、生理前の症状にもよくある胸の張りや乳首の痛みを感じることがあります。
また、妊娠中から産後の授乳に向けて準備を始めるため、乳腺(母乳をつくる場所)や乳管(母乳の通る場所)という組織が発達することでも、胸の張りが起こります。
基本的には一番変化の大きい妊娠初期の頃に痛みが出てきますが、胸が大きくなってくる妊娠中期~後期にも再び痛みが出ることがあります。
参考:妊娠初期の胸の張りの原因は? 注意することと予防方法も(ウーマンエキサイト)
胸の痛みはホルモンバランスや乳腺の発達が原因というものが一番多いのですが、胸の張り以外にしこりがあったり、乳首から出血があった場合は速やかに産婦人科を受診しましょう。
妊娠初期の胸の張りは病的なものではないので、特に予防する方法はありませんが、張りや痛みをストレスに感じる前に不快な状態が緩和する対策をしましょう!
普段の下着ですと肌を圧迫してしまうので緩いもの、マタニティブラや授乳ブラをつけるようにすると胸や肌への負担が少なくなります。
妊娠中は胸のサイズも変化が起こりやすいので、なるべく締め付け感がないバストサイズにあった下着を着用しましょう。
体を温めることはオススメですが、胸の張りが強い時は温めることで血流が良くなり過ぎて、胸の痛みがさらに強くなってしまう可能性も考えられます。
その時は一旦温めるのをやめて、熱感が強く出ていないか確認してみましょう。
体を洗う際もなるべく胸に負担がかからないように血流が良くなり過ぎないように、優しく手で洗うようにしましょう。
それでも痛みが強すぎる場合は、胸全体を冷やすと痛みが和らぎますが、必要以上に冷やしてしまうと血流が悪くなってしまうので、状態を見ながら行いましょう。
胸の周りが乾燥していると、かゆみが起こり張りや痛みを悪化させてしまうことがあります。
お風呂上りには必ずマタニティ用高保湿のボディクリームを使用して、しっかり保湿を行いましょう!
妊娠初期症状の一つである、胸の張りがない、または突然感じなくなったりすると流産の可能性を考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、妊娠初期症状には個人差があるので、症状が無くなっただけでは流産と言い切れるものではないです。
そもそも胸の張りを感じなかったという方も珍しくありません。
どうしても気になる場合は、心配がストレスになるとよくないので、産婦人科の先生に相談してみましょう。
参考:妊娠超初期~妊娠初期の胸の張りについて知っておきたいこと(ニンアカ)
ホルモンバランスの変化による胸の張りや痛みは、病気ではなくしこりもありません。
あまりに胸が痛む、またはあまり痛みを感じないと妊娠初期症状の有無で不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、妊娠による胸の張りやその他の妊娠初期症状の現れ方は個人差がとても大きいものです。
気になることがあれば、妊婦検診などで先生に相談してみてくださいね。