2021.09.17
お腹の中の赤ちゃんを守る子宮は筋肉で出来ています。
普段ママがリラックスしているときは、この筋肉はやわらかく緩んでいますが、動いたり何らかの刺激によって筋肉が緊張し、「キュッ」と硬くなることがあります。
これを医学的に「子宮収縮」、一般的には「お腹の張り」と言われております。
お腹が張っているときの状態は妊娠周期によって変わっていき、感じ方もさまざまです。
周期ごとに分けて詳しく見ていきたいと思います。
お腹が張る原因は大きく分けて4つございます。
(参照:佐藤クリニック)
妊娠中期から妊婦さんの多くはお腹の張りを体験します。
お腹が硬くパンパンになった状態をいいますが、一時的なもので様子を見ていいものと、直ぐに病院の受診が必要なものがございます。
子宮は筋肉でできている為、赤ちゃんの成長に伴いグーっと筋肉が伸ばされます。ですが、一時的に元に戻ろうと子宮が収縮し緊張することで、「張り」として感じることがございます。
妊娠29週以前は1時間に2回まで、妊娠30週以降は1時間に4回まで
がお腹の張りの1日の目安でございます。
安全なお腹の張りは数分間で治ることが多いので1時間くらい横になる・座るなど少し休んで様子を見てみてください。少し休んでお腹の張りが治る、胎動が感じられるなど、このようお腹の張りであれば次の健診まで様子を見ても問題ございません。
・妊娠29週以前は1時間に3回以上
・妊娠30週以降は1時間に5回以上
の長く強めのお腹の張りがある場合は注意が必要です。
子宮の血流が悪くなっていることや、感染など子宮環境の悪化などが考えられ、37週以降のお腹の張りに関しましては、お産の準備が始まりますので子宮収縮が起こる事でお腹が張り、子宮口も開いてきます。
37週以前のお腹の張りに関しましてはまだ赤ちゃんの準備が整っていない状態での子宮収縮になりますので、流産・早産へつながる場合もございますので、なるべく早く産院へ連絡して指示を仰ぎましょう。
具体的には次のような症状がある場合は危険な張りの可能性があります。
①30分以上安静にしても治まらない
②動けないくらいの痛みがある
③出血がある
④張る間隔が規則的で徐々に短くなっている
お腹が張っているとき、赤ちゃんは苦しくないのか心配になりますよね。
赤ちゃんは羊水に浮かんでいるので、特に苦しさは感じていないようです。お腹の張りがあっても胎動を感じていれば赤ちゃんは元気な証拠です。
生理的なお腹の張りの場合は赤ちゃんにも妊娠経過にも影響はないのでご安心ください。
ですが、お腹の張りが続くことで赤ちゃんの臍の緒が絡まっている場合は、心拍が低下したり、低酸素になることもあります。
診察でお腹の張りと赤ちゃんの反応をNST(ノンストレステスト)という方法で観察できます。心配なときはかかりつけの先生に相談してみてください。
お腹の張りは赤ちゃんからの「休んで」のサインともいわれています。
張りを感じたら無理をせず、できるだけリラックスして過ごしましょう。
(参照:AMOMA)
お腹の張りがあるときは基本的には安静にしていただくのが一番です。
外出先ではすぐに横になるのは難しいため、注意が必要です。
ただ、外出をすることで気分転換にもなるので、お腹の張りが落ち着いているときは、ご自身の体調と準備を整えてから外出しましょう。
もし外出中にお腹の張りを感じたら椅子などに腰掛けて落ち着くまで安静にしてください。
コリや冷え、ストレスなどが原因となっている場合はマッサージなどでリラックスしていただくことでお腹が緩んできます。
ただし、危険なお腹の張りの症状がある場合は医療機関の受診をおすすめしております。
天使のたまごでは、顧問産婦人科医監修のもと、お一人おひとりに合わせて丁寧にカウンセリングさせていただき、鍼灸やマッサージの施術を行なっております。
アロマの香りに包まれながら全身をほぐしていくことでリラックスでき、筋肉の緊張も和らぎます。また、定期的なケアすることでお腹の張りが起きにくいお身体づくりができます。
ご不安がある場合は医師の診察を受けることも可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
お腹の張りによるお痛みがなかなか治まらなかったり、いつもと違う感覚がありましたら、すぐにかかりつけの産婦人科で診てもらいましょう。お腹が張るということは赤ちゃんからの何らかのサインかもしれません。
また、お腹の張りは普段の生活やストレスがかかわっているともいわれております。まずは身体を休めてリラックスしてお過ごしくださいませ。