2023.01.30
産後のお悩みのひとつとして聞かれることが多い「腱鞘炎」
現在お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は産後には腱鞘炎になりやすい要素が重なっていると考えられています。
腱鞘炎とはどういう状態なのでしょうか?どうして産後に起こりやすいのでしょうか?
親指を動かすと、手首周辺に強い痛みを感じる…「産後腱鞘炎(さんごけんしょうえん)」と呼ばれる手首の炎症です。
産後腱鞘炎は、いきなり発症するものでありません。
はじめは手首がだるい、硬いなどの違和感や不快感があらわれます。このままで過ごしていると、だんだん手首が熱をもったようにじわじわ痛み出し、一気に症状が悪化することもあるようです。
他にも、腫れやしびれが見られ、日常生活に支障をきたす状態までになることがあります。
私たちの筋肉と骨は「腱」と呼ばれるヒモのようなものでつながっています。
筋肉と腱が連動して動くことで、手首は曲げたり伸ばしたりができます。
「腱鞘(けんしょう)」とは、腱の動きを滑らかにするための鞘(トンネル)のことで、腱の動きを滑らかにし、また動くときの摩擦から腱を守る働きがあります。
腱鞘のおかげで、普段は滑らかな手首の動きが保たれています。
腱鞘炎とは手首の親指側にある腱鞘と、そこを通過する腱に起こる炎症です。
産後腱鞘炎の多くは、親指から手首にかけて痛みや腫れが起こるとされています。
ではどうして産後はその腱が炎症を起こしやすいのでしょうか?
出産後に腱鞘炎になる原因は、女性ホルモンの影響もあります。
出産時に大きくなった子宮や骨盤を元に戻すために女性ホルモンが分泌され、子宮や骨盤だけでなく全身に影響するため、腱鞘までも狭くしてしまうと考えられています。
この状態で更に、
・慣れない抱っこで腕に負担がかかってしまう
・産後まもなくは筋肉量が衰えている
という状態が重なり、産後はより腱鞘炎が起こりやすいと考えられているのです。
・手首を保護する テーピングやサポーターなどで手首の保護や支えをし、少しでも負担を軽減する。
・肩から腕のストレッチ 手首だけでなく、腕や肩の使い過ぎも原因になることもあるため腕全体や上半身までしっかりとケアをする。
しかし、腱鞘炎の場合は「無理をしない」ことが重要。
そのままにしすぎず、早めの治療がおすすめです。
鍼灸もよく効きますので、ぜひお試しくださいね。
産後、赤ちゃんのお世話をしながらの腱鞘炎はつらいもの…
痛みや違和感を感じたら、お早めのケアで毎日の生活を痛み少なく送れますように。
天使のたまごでは腱鞘炎に対する施術も行っております。
また、腱鞘炎のサポーターも販売しておりますのでお気軽にお声掛けくださいませ。